スポンサーサイト

上記の広告は2週間以上更新のないブログに表示されています。 新しい記事を書くことで広告が消せます。  

Posted by スポンサー広告 at

2015年04月22日

インフルエンザB型が流行ってきています

志免町近隣

しばらく下火だったインフルエンザが再び流行ってきています。

今流行っているのは、インフルエンザB型です。

ご注意下さい。



インフルエンザ以外でも、アデノウイルス・溶連菌・RSウイルス・手足口病・急性胃腸炎なども小流行中です。

重ねてご注意下さい。  


Posted by 小児科医 ペディ at 11:47近隣感染症流行状況

2015年04月02日

今日は世界自閉症啓発デーです

生まれつき得意不得意の振り幅が大きい人たちを発達凸凹と言います。

発達凸凹の人たちの中で、その生まれつきの不得意が原因で上手く生きていけない人たちを発達障害と言います。

ざっくりした説明で申し訳ありませんが、以前、自閉症やアスペルガー症候群と言われていた症状は、まとめて自閉スペクトラム症と言われるようになってきています。

スペクトラム、つまり連続体。

得意不得意の振り幅が大きい小さいはあっても、全て連続したひとつの概念、ということです。

さらに言うなら、いわゆる定型発達と言われる多数派の人たちと、発達凸凹と言われる少数派の人たちも、いわば連続体であって、両者に明確なくぎりを付けることは不可能です。(臨床の現場ではどうしてもくぎりを付けないといけない場合もあるので、診断基準というものを利用し判断されることも多いですが・・・)

自閉スペクトラム症は発達凸凹のひとつです。

得意不得意の振り幅が比較的小さい発達凸凹の人、あるいは、たとえ不得意が大きかろうと、得意がそれよりまして際立っているおかげで不得意をカバーできている発達凸凹の人、なども、実は想像している以上にとても多くいます。

ある専門家のデータでは、人間の10人にひとり。また、ある臨床精神科医師の印象では、10人に2~3人は、潜在的にこの発達凸凹の素因があるのではないかとも言われています。

皆さんはこの数字にとても驚かれると思います。

それは、前述のように、振り幅の小さい人や得意が際立っている人は、いくら生きづらさを感じていても何とかやっていけてたり、あるいは、ついにやっていけなくなったとしても、それは甘えや根性が無いからだと断罪され、周りが、そして自分さえも気付かないで生きてきている人がたくさんいるから気付かないだけなのです。

周りや本人は気付いてないかも知れませんが、鬱病の人たち、不登校の子どもたちの中には、発達障害がかなりの割合でいます。

逆に、中には、生きづらさなんてどこ吹く風、生まれ持った発達凸凹を最大限有効利用して、水を得た魚のように各界で大活躍している人もたくさんいます。

発達凸凹は、生きづらさを出来るだけ軽くすることができれば、発達障害とまでいかなくてすむこともあります。

それでもどうしても不得意が大きい人でも、生きづらさ度合いを軽く出来る可能性もあります。

大事なのは、理解です。

これが人間というものなんだ、と周りの人が、そして可能であれば本人が、理解し適切な対応をすることで、発達凸凹の人たちだけでなく、人類がもっと幸せになれると思います。

それどころか、その発達凸凹の得意分野を活かし、これからの人類のさらなる発展に寄与する人材も生まれてくるかもしれません。

大事なのは、理解です。

今現在、発達障害だと診断されている人やその周りの人だけでなく、全ての人の理解が大事なのです。

そして、今日、4月2日が、以上のようなことを啓発していく「世界自閉症啓発デー」なのです。

みんな違って みんないい

この言葉が全てを物語っていると思います。

  


Posted by 小児科医 ペディ at 14:30こころの話