2014年07月15日

手足口病が徐々に増えています。

手足口病が徐々に増えております。

では、恒例の、手足口病の簡単な説明を



手首より先、足首より先、を主に、水ほう様の発疹がパラパラと出現します。
水ぼうそうと違い、破れにくいです。
痛みかゆみはそれほど強くはありませんが、たまにチクチクした痛みを感じる人もいます。

太ももやおしりに発疹が出る人もいます。

口内炎がたくさんできます。

熱が出ることもあれば、出ないこともあります。

特効薬はありませんので、治るのを待つしかありません。

つらい期間は、だいたい5日前後です。

水ぼうそうなどと違い、一度発症してもまた発症することがあります。

唾液や便から感染します。




で、ここからが手足口病に関して誤解の多い話。



園や学校はどのくらい休まないといけないの?

手足口病は、おたふくかぜやインフルエンザなどと違い、何日までは絶対に休んでおきましょうという法律がありません。
熱が無くて、口内炎の痛みも我慢できる範囲で、元気であれば、手足の発疹が残っていても登園や登校は可能です。

その理由は、多くの方には予想外だと思いますが

手足口病は、その主な症状が消失しても、便から1ヶ月以上ウイルスが排出され続けます。
つまり、感染拡大を防ぐ目的で登園禁止登校禁止としたいならば、1ヶ月以上休まないといけません。
致死率が高い感染症なら仕方がありませんが、手足口病で1ヶ月以上も休むのは現実的ではありませんよね。
手足口病の流行拡大を、法律で阻止することは不可能だという判断なんです。
だから、明らかな登園禁止期間登校禁止期間は設けられていないのです。

ね、意外な理由でしょ?



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Posted by 小児科医 ペディ at 11:12 │病気の話近隣感染症流行状況